このスレッドはロックされています。記事の閲覧のみとなります。
トップページ > 記事閲覧
自由律句のひろば
日時: 2008/12/15 11:40
名前:   <yusoneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

防府の富永鳩山先生が結社や会派を問わず力を合わせて、自由律俳句の振興を図るために発刊されているのが「群妙」です。随句を愛する皆さんで集まって、随句の狼煙を上げれば、世を喚起・啓蒙して随句(自由律俳句)の再興をもたらすに違いないという主張は尤もで、微力を鑑みずその志を応援させていただければと考えています。

このことは、だれ彼の随句観に追随するとか、受け入れることではなく、傀師の随句観を世の広める機会であり、そうでなくても、随句界の高齢化や衰退が危惧される中、かつての社会党のように、コップの中の争いを繰り返して行けば、やがて「草原」だけでなく、随句(自由律俳句)自体の衰退を招くことは火を見るより明らかと考えます。

「草原」と傀師の「随句の基調」を世に広め、多くの人の心に響く句を目指して進み、訳の分からない自由律俳句が世にはびこることこそ自由律俳句の衰退を招くことを世に問う機会として、私は「自由律句のひろば」をまともな随句の木鐸と期待したいのです。

その為に、「自由律句のひろば」が本来の「自由律俳句協会」の設立を目指さない限り、継続も発展もありえなく、本義を忘れれば、既存の結社と選ぶところのない結社もどきに堕すことは目に見えています。
会員の期待に背けば、どうなるかは、目の前に見本があります。
メンテ

Page: 1 | 2 | 3 |

第3回自由律句のひろば大会作品集2 ( No.14 )
日時: 2014/11/10 23:03
名前:   <y_soneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

全国自由律句大会・東京 詠草集

(得点・賞)
0     一 鶯の長鳴きお伴に山の辺の道    上塚 功子(東京)
2     二 跫ちかづいてくる平和もどかしく        伊東 佐久(東京)
9     三 絆 結び直す日々の青空        いまきいれ 尚夫(東京)
6     四 老骨呼び覚ます海の轟き        佐瀬 広隆(千葉)
1     五 浪曲聴こえてくる路地裏の猫はメス撫でてやる  湯原 幸三(東京)
3     六 冷えるあきな商い 明日への荷を結ぶ       上田 民子(大分)
2     七 緑水の産湯モリアオガエル生まれそう    上塚 功子(東京)
16 入賞   八 両手を翼にして初夏の風に乗る      そねだ ゆ(神奈川)
7     九 旅の始まりは新しい本の一ページ        そねだ ゆ(神奈川)
10    一〇 溜まった泪が笑っている         白松 いちろう(千葉)
2    一一 裏か表かでんぐり返りする今朝の布団     そねだ ゆ(神奈川)
7    一二 要するに彼ら卵かけごはんなのだ       正木 土昜(三重)
1    一三 余震は今もそのたびテレビ押さえている    若木 はるか(山形)
1    一四 夜道ふらふらよそんちの蚊取が優しい    小笠原 玉虫(東京)
0    一五 夜に梔子振りむくひとは幽霊か       梶原 由紀(東京)
8    一六 面影は羽化して行くうす蒼い記憶の抜殻     秋生 ゆき(大阪)
3    一七 未婚のふく腹すい水泳ぐ胎児のプール      久保田 晋一(栃木)
4    一八 未完成な曲で納得するふり        いまきいれ 尚夫(東京)
4    一九 萌えるこ鼓どう動がきこえる      竹内 朋子(山口)
0    二〇 崩れた石段のうえ打ち捨てられた庭の花咲く   若木 はるか(山形)
3    二一 歩行者天国のあった昭和のかき氷    菅原 瓔子(秋田)
7    二二 閉店の貼紙ひとつひとつに何があったか    若木 はるか(山形)
6    二三 閉じられた結び目をほどく    山野 裕作(兵庫)
9    二四 物いえばほつれだす綱でつながっている    寺田 和可(埼玉)
11    二五 皮一枚のところで笑った     小山 貴子(大阪)
1    二六 梅雨晴れの川風    ちば つゆこ(静岡)
0    二七 梅雨空へのうぜんかづらはのうぜんかづら    田中 耕司(神奈川)
11    二八 熱帯夜水槽の中まで降りて行く   小山 貴子(大阪)
1    二九 日本人は成果主義である郭公    山野 裕作(兵庫)
2    三〇 日々ポケットのような牢獄     松尾 貴(山口)
8    三一 日に焼けた畳の匂い二度目の盆がくる    小笠原 玉虫(千葉)
9    三二 二歳ぴょんと跳ねてうさぎになる      風見 洋子(神奈川)
2    三三 二階の窓まで朝顔の棚杖ついてるおじさんがこさえた 田中 耕司(神奈川)
9    三四 鈍行を乗り継いで行く子見送る   安門 優(東京)
7    三五 怒りが笑いに変わる鏡   高木 架京(福岡)
5    三六 庭先にひっくり返ったままの男下駄       新山 賢治(東京)
11    三七 追憶さえも錆びついた針    新山 賢治(東京)
2    三八 地軸のふらつく二酸化炭素の酒    佐瀬 広隆(千葉)
4    三九 地球の男は飽きたというに小糠雨     小山 貴子(大阪)
1    四〇 知らず小犬を撫ぜている手     ちば つゆこ(静岡)
14    四一 脱いだ靴下のころりと怠惰  高木 架京(福岡)
3    四二 大夕焼けを独り占めしている山の端  ちばつゆこ(静岡)
2    四三 待つという時ながれ雨あめ        安門 優(東京)
1    四四 村上春樹に君の寝息がやわらかく      徳永 純二(大分)
7    四五 想うことあってまだまだ生る          いまきいれ 尚夫(東京)
1    四六 青柿の里奈良人語尾に「な」をつける    上塚 功子(東京)
5    四七 世界は日ごとに縮んで父の茶碗とそのまわり 寺田 和可(埼玉)
13    四八 水たまりの空も遠い   松尾 貴(山口)
3    四九 深爪痛い性善説を信じたい     徳永 純二(大分)
15 入賞  五〇 伸ばした小さな手も桜    松尾 貴(山口)
4    五一 硝子の中の一粒の泡夕日を跳ね返す   秋生 ゆき(大阪)
9    五二 車窓たくさんの嘘流れゆく   小山 貴子(大阪)
0    五三 次こそ見頃に来るよ菖蒲園     白松 いちろう(千葉)
2    五四 詩は姿見の高さに移りゆく紫陽花    菅原 瓔子(秋田)
メンテ
第3回自由律句のひろば大会作品集3 ( No.15 )
日時: 2014/11/10 23:05
名前:   <y_soneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

0    五五 旨いものに目が無くて献杯     白松 いちろう(千葉)
11    五六 三年経っても下校途中の子供達   小山 貴子(大阪)
4    五七 桜葉塩漬けしてしあわせをつかむ        原 鈴子(岡山)
2    五八 魂の仄かなあかり露の葉裏   小山 貴子(大阪)
5    五九 紺のシャツ無器用に生きて山男のうた    宮地 祥子(愛知)
5    六〇 現実を払いのけてみる闇夜   山野 裕作(兵庫)
14    六一 月の苦笑いを背負って帰る   高木 架京(福岡)
16 入賞  六二 泣けないかわりに雨垂れを聴いている    正木 土昜(三重)
5    六三 滑りながら蟻たち梔子の奥へ奥へ        梶原 由紀(東京)
1    六四 海霧を歩いて濡れた靴ヒモほどく        菅原 瓔子(秋田)
1    六五 花梔子匂い肌着の裏にぬめる汗   梶原 由紀(東京)
4    六六 何かあるたび逆算する癖        いまきいれ 尚夫(東京)
6    六七 俺が溶けてく湯に浸かる    馬場 古戸暢(福岡)
1    六八 詠みたい世界を生き抜く俺だ      馬場 古戸暢(福岡)
2    六九 ヒトシズク一滴落ちる間の後悔             風見 洋子(神奈川)
5    七〇 わっと集りさっと逃げたぞ稲雀   俵 昭二(山口)
3    七一 わたし呼ぶ声 幻聴か風わらう   増田 壽惠子(山口)
3    七二 私の墓標を乗せ地球というノアの箱舟    埋田 貞子(静岡)
4    七三 私の墓場に蝶が来ている   野村 信廣(東京)
17 入賞  七四 私の知らない時代を生きてゆく小さな手   富永 順子(山口)
1    七五 私が振り返ったらあの人も振り返った   鈴木 憲(静岡)
3    七六 忘れるために書いてしまった備忘録    木村 弘治(大分)
3    七七 忘れ易さも歳に委ねて人生前向き    中村 友乙(静岡)
11    七八 別れの時かも知れない葉桜の坂   重富 佐代子(福岡)
4    七九 わからない明日に胃カメラ呑んで見る      鎌田 誠(北海道)
0    八〇 若くなられて意気揚揚の先生    寺内 ヤス子(山口)
3    八一 ワインとさばずし夕べの月   増田 壽惠子(山口)
1    八二 連翹黄なれば時止まるべし    太田 和孝(宮城)
3    八三 レモン搾った手あの日のレモンの香りして    寺田 和可(埼玉)
1    八四 夜の列車食べる人眠る人安らぎの空間    山本 説子(山口)
8    八五 寄り道も楽しい うふふ   利長 さだお(山口)
2    八六 世の中に善も悪もないカレー食う   本山 麓草(東京)
3    八七 世の中悪人ばかりそんな日の夏椿   大軒 妙子(静岡)
2    八八 夜鳴きする牛 無念の頭をあげる    井尾 良子(北海道)
6    八九 余滴八十の手習いまだある伸びしろ   吉原 陽子(愛知)
12    九〇 よく笑う子もすぐ泣く子も春     竹澤 聡(神奈川)
15 入賞  九一 ヨーヨーの手元にもどる 夏の海   楠本 尚子(福岡)
0    九二 揺れる国々気圧配置の定まらず 黒瀬 文子(埼玉)
3    九三 ゆらゆらとゆれるポピーに恋をして   中島 敏美(佐賀)
6    九四 夢をカバンいっぱいつめて君の笑顔  山口 綾子(山口)
2    九五 夢の中まで遠い国のテロル   平山 礼子(宮城)
1    九六 ゆめのなか愛の瞬間かけていく星空へ   増田 壽惠子(山口)
3    九七 夢が欲しいの翼も欲しい 老いの残り火  末次 玉枝(山口)
17 重複  九八 湯舟に今日を開放する            田中 里美(山口)
9    九九 豊かさだけが暴走 心置き去り  檜 幽可(福岡)
4   一〇〇 行く水は麦秋の野を染めきれず  早乙女 文子(埼玉)
0   一〇一 雪どけの奔流蒼蒼と流れ打てば石切るしぶき  小山 榮康(栃木)
33 大賞 一〇二 夕暮れがもっと一人にする    田中 里美(山口)
5   一〇三 湯上がりの君へ眉月の舟を漕ぐ  ゆきいちご(鳥取)
1   一〇四 やわらかく掌にホモサピエンスの「ほ」  藤田 踏青(兵庫)
0   一〇五 ヤブジラミゆれているだけ霊柩車すり抜ける道 渥美 ゆかり(静岡)
11   一〇六 八十路背骨を抜いて暮らします  渡司 聖徳(埼玉)
1   一〇七 安らぎの若葉陰を通りゃんせ   清水 俊子(山口)
4   一〇八 安かれと手を合わす生命ある者終えし者  林 美穂子(山口)
8   一〇九 やさしい流れだ夕日を置いている     富永 鳩山(山口)
12   一一〇 やさしい唇で裏切った約束   泉澤 英子(静岡)
21準大賞一一一 もう母でない母と座っている   島田 茶々(山口)
18 入賞 一一二 もう少し吹かれたらコスモスになれそう  棚橋 麗未(東京)
メンテ
第3回自由律句のひろば大会作品集4 ( No.16 )
日時: 2014/11/10 23:06
名前:   <y_soneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

1   一一三 もう少しがんばることができるかな この足  今石 咲子(福岡)
8   一一四 もう一度夢みるために星を拾いに行く   久光 良一(山口)
1   一一五 目覚ましが鳴らないままに寿限無を歩いている 普川 洋(千葉)
4   一一六 息子の背中に己を捜す  立花 悟(徳島)
14   一一七 無人の交番に秋が来ている   竹澤 聡(神奈川)
1   一一八 無言地獄 蜂の武蔵が助太刀に  岩本 章男(静岡)
8   一一九 無口でも愛想のいい花に打ち明ける  富永 順子(山口)
1   一二〇 むかしを偲ぶ月夜ざくらの窓灯り  前田 壽義(山口)
0   一二一 昔とはちがう首傾げるハト  鈴木 和枝(静岡)
11   一二二 みんなやさしいからあと少し生きます    吉田 數江(愛知)
11   一二三 みんな眠った街に月の笑いがとまらない 久光 良一(山口)
0   一二四 耳鳴りが聞こえるどれほどあなたの静けさは  古賀 俊一郎(福岡)
3   一二五 耳奥にひそんだわたしの叫びが耳なり   久光 良一(山口)
9   一二六 蓑虫を揺らしてひとり  佐伯 喜誠(山口)
1   一二七 道端の地蔵を片手拝みに行く遍路   高村 昌慶(愛媛)
1   一二八 道の駅人気は老婆手作り茶饅頭  増渕 コク(栃木)
1   一二九 水に落日、川はみな海に流れゆく  斉藤 みのる(東京)
14   一三〇 水たまりにも夕焼空がある  山口 綾子(山口)
5   一三一 未熟な一羽さくらの小枝ゆらしている     首藤 節子(大分)
3   一三二 幹ごッつごッつ千年欅若葉輝く  折原 義司(栃木)
2   一三三 ミカンむくふたり暮らしの差し向かえ   和ア 治人(山口)
1   一三四 真ん中に天道虫 宇宙を置く   吉原 陽子(愛知)
0   一三五 まんだらげ上を向けもうすぐ梅雨明けだ  田中 耕司(神奈川)
8   一三六 丸まった背中にいのちまだ赤々とある   井上 泰好(香川)
1   一三七 迷い猛々しく花明かりするしじま   後谷 五十鈴(鳥取)
8   一三八 ママの手を追う手小さくくう空をつかむ   檜 幽可(福岡)
2   一三九 まばたき少年紙飛行機の手紙   野谷 真治(神奈川)
0   一四〇 曲った道も先が見え口に含む塩飴 埋田 貞子(静岡)
15   一四一 真っ白なスカートから四月が生まれます  太田 和孝(宮城)
0   一四二 まだまだ跳ねてます緑陰で待ち合わせ   泉澤 英子(静岡)
3   一四三 未だと思う人生にパントマイムな終楽章  幾代 良枝(鳥取)
0   一四四 負けてならん先生の意気込み   寺内 ヤス子(山口)
2   一四五 枕の鬼は五臓六腑を喰い尽くす  松岡 月虹舎(茨城)
3   一四六 ボロボロを膨ませる私の履歴書  吉田 數江(愛知)
1   一四七 ほのたつピアノやラクンパルシータの短夜 太田 和孝(宮城)
6   一四八 骨を残してみんな旅立つんだよ みんな  利長 さだお(山口)
7   一四九 ほどほどの幸せで朝顔の日避   那須田 康之(静岡)
0   一五〇 仏の里の優しさについ涙そよ風がふく   山本 説子(山口)
5   一五一 星になるにはかなり難しいぞこの先  鈴木 和枝(静岡)
2   一五二 僕の心の雨脚あじさいが加速する  中塚 唯人(東京)
2   一五三 惚けたのか綻びが気になる折り畳んだ言葉  植田 鬼灯(山口)
0   一五四 頬かむりしたお遍路さんが愛らしい  高村 昌慶(愛媛)
2   一五五 遍路の出盛り菜の花盛り  高村 昌慶(愛媛)
5   一五六 平凡に今日も昏れて ちょっぴり寂しい  末次 玉枝(山口)
1   一五七 踏んばってふみ出す一歩は信念なりあすがある 藤本 飛路子(山口)
14   一五八 ふる里描く句読点のない空     いまきいれ 尚夫(東京)
1   一五九 古池の蛙飛び込んだままだ  黒瀬 文子(埼玉)
1   一六〇 無聊を託ち髭などなでてる浅き夏 中塚 唯人(東京)
9   一六一 振り向けば一本道に妻と俺           渡司 聖徳(埼玉)
4   一六二 ふりかゝる雨を沈黙の海へ流す        竹内 朋子(山口)
6   一六三 プライド麦秋の海に溺れる           黒瀬 文子(埼玉)
8   一六四 冬の夕暮れことりことりと暮れていく      林 美穂子(山口)
1   一六五 ふた言めには笑う子が流れた川に今宵の蛍    堀 昌逸(岐阜)
33準大賞一六六 拭いても磨いても老いていく鏡        富永 鳩山(山口)
1   一六七 ひんやりとしたあじさいの前で眠れ昨日    古賀 俊一郎(福岡)
8   一六八 病室でただ共に居る父との時間        林 美穂子(山口)
0   一六九 病気して知る看護の大切           藤崎 ツネヨ(佐賀)
0   一七〇 百花繚乱!なのに炬燵にもぐり込み       和ア 治人(山口)
メンテ
第3回自由律句のひろば大会作品集5 ( No.17 )
日時: 2014/11/10 23:08
名前:   <y_soneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

4   一七一 百名山わたしはテレビで登ってゆく       白神 美佐子(千葉)
0   一七二 雛はらはら我ら死海である           加藤 邪呑(宮城)
0    一七三 一人で待つ六月の十三夜           坪郷 康(山口)
1   一七四 一人靜この静寂を崩さずに           早乙女 文子(埼玉)
9   一七五 人知れず逝くもよかろう月見草        原 さつき(愛知)
1   一七六 一蹴りがうまくいかない つばめの宙返り 棚橋 麗未(東京)
1   一七七 久しぶり帰郷の息子は暖かい布団に一夜の夢をみる 藤本 飛路子(山口)
1   一七八 陽ざしの中へおいで病の荒波のりこえて  増田 壽惠子(山口)
0   一七九 彼岸のぼた餅にありつき余生ありがたし  藤原 よし久(大分)
12   一八〇 ピーマンに肉を詰めて父の日の俺 吉原 勘太郎(愛知)
6   一八一 馬鈴薯のえくぼ転がるかるい足音 大西 節(香川)
2   一八二 晴れあり雨あり生きていれば雹もふる   吉川 通子(長野)
2   一八三 春はいつも急ぎ足だれも待ってはくれない 佐伯 初枝(山口)
22準大賞一八四 春風がわたしに履かせた白い靴 久光 良一(山口)
0   一八五 羽二重餅の様な手で「オッパイ僕の」 阿部 美恵子(山口)
11   一八六 母を越え残り日を丁寧にたたむ  三島 当美子(愛知)
4   一八七 母の日の花柄カップ知りませんか 鬼頭 富子(愛知)
4   一八八 母の日に届く日傘と娘の笑顔   藤崎 ツネヨ(佐賀)
4   一八九 母が居る部屋に溢れる幸せ 大久保 昇(東京)
3   一九〇 はにほへと散りぬるためのイノチ愛し      いまきいれ 尚夫(東京)
6   一九一 花も虫を騙す集団的自衛権という罠 埋田 貞子(静岡)
0   一九二 花に囲まれお大師参り山頭火の句に足を留め 藤井 道子(山口)
2   一九三 花束を手に語る夢   大久保 さく子(東京)
1   一九四 鳩の鳴き声この世の疑問符並べる  荻野 享(兵庫)
2   一九五 初夢は キューピットの射手になる  池田 満邦(神奈川)
2   一九六 はつなつの悔恨 カバの口より大きい    有坂 花野(東京)
1   一九七 初つばめ軒先を転回して去った   小山 君子(栃木)
2   一九八 初蝶の窓辺楽しくしてくれる    松養 花子(福岡)
1   一九九 初恋の花咲くか校生の声弾んでる   伊藤 郁子(東京)
0   二〇〇 初雷に怯える孫膝に絵本読む    増渕 コク(栃木)
1   二〇一 八月十五日?それなにっておとぼけ夾竹桃  中塚 唯人(東京)
3   二〇二 箸を手に私は今日も鬼になる   松岡 月虹舎(茨城)
3   二〇三 葉桜それが勇気ならいらない   野田 麻由可(茨城)
5   二〇四 白梅の香りよ無性に逢いたい   山本 説子(山口)
0   二〇五 恥かしさは母の胎内へ忘れてきました    吉田 數江(愛知)
8   二〇六 廃校の鉄棒いっぽん雨の零   佐伯 喜誠(山口)
9   二〇七 のれん押し上げて客は初夏の風    富永 順子(山口)
7   二〇八 乗り継いでのりついでふる里の無人駅   吉田 數江(愛知)
13   二〇九 乗り換えるたびに月が近づく     大久保 昇(東京)
0   二一〇 伸びた木の天辺からピッピッと誘われた   吉川 通子(長野)
2   二一一 載ってない、卒業写真を探す旅     平野 忠(愛知)
3   二一二 残りの屠蘇いただく外は雪     増田 壽惠子(山口)
0   二一三 眠っていたアンネの日記はセピア色   江内 キヨ子(山口)
1   二一四 猫の目とばったり出合う空梅雨ですね  高橋 登紀夫(秋田)
0   二一五 葱坊主両手に振ってワンパク坊主   小山 君子(栃木)
1   二一六 願い事無くした短冊くくられて  鬼頭 富子(愛知)
13   二一七 ぬけがらの私が五月の風に泳いでいる 重富 佐代子(福岡)
1   二一八 庭先の緑写して仔猫目を開く   藤井 千恵子(山口)
3   二一九 日本丸右へ傾くてんぷくしそう  片岡 玉虫(静岡)
13   二二〇 二円切手が重たいハガキ     中川 房子(山口)
2   二二一 なんと古希、背筋をのばそう後はおまけ   植田 鬼灯(山口)
1   二二二 なるようになるさもう気力はない     島田 茶々(山口)
1   二二三 涙脆いのはこびりついた過ちを零しているんだよ 植田 鬼灯(山口)
2   二二四 何も言わないこれまでもこれからも晴天  古賀 俊一郎(福岡)
7   二二五 何になりたかったのか忘れちまった定年の日   堀 昌逸(福岡)
11   二二六 なにかやりのこしたまま蜩を聞き     高橋 登紀夫(秋田)
6   二二七 夏の翅ぞくぞくあつまってくるごぶ五分の魂  吉原 陽子(愛知)
1   二二八 夏仕度 薄着のわが身ますます貧素に   松養 榮貞(福岡)
メンテ
第3回自由律句のひろば大会作品集6 ( No.18 )
日時: 2014/11/10 23:09
名前:   <y_soneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

6   二二九 夏がぺろりと八月のカレンダー  野田 麻由可(茨城)
0   二三〇 夏がしんとうする砂浜自由な波をえがく  大西 節(香川)
2   二三一 夏色に誘われて風の中に入る   本山 麓草(東京)
2   二三二 茄子色の好きな亡母の杖をもらう     増田 眞寿子(福岡)
2   二三三 馴染めない杖ふじの花に誘われ  下瀬 美保子(山口)
13   二三四 泣くだけないて青空    詩人 伍助(東京)
10   二三五 泣きながら豆ごはんの豆だけ食べて   きむら けんじ(兵庫)
3   二三六 仲睦まじく風と手をつなぐ 武里 圭一(大阪)
6   二三七 長い人生のパナマ帽置く       きむら けんじ(兵庫)
2   二三八 内助の功 奥様に最敬礼     寺内ヤス子(山口)
9   二三九 内緒だけどわたしうぬぼれ鏡を持ってるの  藤井 道子(山口)
19 入賞 二四〇 どの部屋をさがしてもいない日がくる     吉多 紀彦(東京)
0   二四一 年の臍八十三才で知り浸る       坪郷 康(山口)
1   二四二 年とるらし魚の目なども   太田 和孝(宮城)
7   二四三 どこに行けなくても今日のこの青い空  松養 花子(福岡)
7   二四四 どくだみの白集まって廃屋のレクイエム  宮地 祥子(愛知)
7   二四五 土偶と言う形に全て乳房 久保田 晋一(栃木)
0   二四六 時を待つ タンポポの絮全円   斉藤 みのる(東京)
3   二四七 遠くなった耳ばかり二つつけている  久光 良一(山口)
0   二四八 どうでもいいがSTAP見つけてよ  片岡 玉虫(静岡)
4   二四九 同窓会昭和の匂いを嗅ぎに行く        渡司 聖徳(埼玉)
0   二五〇 登下校に付き添う子等の笑顔に生きがいもらう 野村 守(愛知)
4   二五一 東京を飲み込んでゆく夕焼け         黒瀬 文子(埼玉)
0   二五二 トイレにも紫陽花首相のかお消して出て    田中 陽(静岡)
4   二五三 電話のむこうにうかぶ菜の花         藤岡 徹(大分)
2   二五四 手料理おいしいと微笑んでくれる母      折原 義司(栃木)
10   二五五 鉄骨のはらわた見せて消える街の記憶     富永 順子(山口)
1   二五六 でくや花見もせず              太田 和孝(宮城)
9   二五七 出口さがしているんですさくらの眞ん中    首藤 節子(大分)
1   二五八 吊り皮握り仕事への気を引き締める      大久保 昇(東京)
1   二五九 つらい日は咲く花にひたむきさを覚える    寒川 靖子(香川)
0   二六〇 つらい日などないと言い切るDNA      森 命(岐阜)
3   二六一 梅雨晴れ間すっかり善人でくらし       高橋 登紀夫(秋田)
0   二六二 梅雨寒です すったもんだのセクハラ弥次   棚橋 麗未(東京)
12   二六三 積み重ねた無駄を歩いている         富永 鳩山(山口)
6   二六四 妻へ手を振る たのしい演技         棚橋 麗未(東京)
5   二六五 つぶやきを雨が塗り潰した          野田 麻由可(茨城)
2   二六六 燕の巣づくり憲法解釈しっかり守る      荻野 享(兵庫)
0   二六七 燕の影水底きって俺を呼ぶ声         宮本 卓郎(静岡)
0   二六八 津波その時一人一人に一人一人の出来事が   鈴木 憲(静岡)
4   二六九 土は不思議ね 白いユリも赤いゴデチャも咲かせて 藤井 道子(山口)
1   二七〇 月夜の空洞並んだ仮面            野谷 真治(福岡)
0   二七一 月が痩せるように死するのか六キロ痩せた   植田 鬼灯(山口)
2   二七二 ちりゆく花の枝から新緑に衣替え       前田 壽義(山口)
7   二七三 蝶の羽に呼吸を合わせ杖の一休み       大軒 妙子(静岡)
3   二七四 宙を映して蝉殻きれいに終っている      吉原 陽子(愛知)
1   二七五 地の果てに停まっている白夜です       早乙女 文子(埼玉)
0   二七六 ち千とせ歳余の遍路道どこまでも続く        高村 昌慶(愛媛)
5   二七七 父を隠して返さない過疎の村         木村 浩治(大分)
6   二七八 父の匂い故里の人の中に嗅ぐ         黒瀬 文子(埼玉)
3   二七九 父の生まれた寺は月の下           小野 芳乃(山口)
0   二八〇 父逝きて愛猫もいき別れ一度に        林 美穂子(山口)
1   二八一 チクリも血も許します でも痒いのは許して  檜 幽可(福岡)
2   二八二 地下に降り又地上に出ればビル街の空     渥美 ゆかり(静岡)
4   二八三 小さな靴一つ残し春に立つ子         下瀬 美保子(山口)
1   二八四 タンポポじわじわと町を制覇する       吉川 通子(長野)
2   二八五 タンポポが父さん母さんのとこ飛んで行く青い空 中塚 唯人(東京)
0   二八六 短所もいっしょにぶらんぶらんブランコ    鈴木 和枝(静岡)
メンテ
第3回自由律句のひろば大会作品集7 ( No.19 )
日時: 2014/11/10 23:09
名前:   <y_soneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

2   二八七 断捨離後記憶ふつふつ煮こぼれて       吉田 久美子(東京)
5   二八八 ため息ばかりの淋しい口           山口 綾子(山口)
0   二八九 他人の血 すいかずらの花のにおい      有坂 花野(東京)
4   二九〇 他人にも犬にも雲にも越されて歩く      藤井 千恵子(山口)
0   二九一 田に水を呼ぶたんぽぽを越え         大西 節(香川)
0   二九二 たっぷりと草に水をまく少し気になる水道代 俵 昭二(山口)
0   二九三 だつこく濁黒にうみまち海町持ち上げている東北震災忌    久保田 晋一(栃木)
13   二九四 太陽の沸かした風呂の湯に月を入れる     野村 信廣(東京)
1   二九五 大の仲好し買ったお菓子を半分こ       俵 昭二(山口)
17 入賞 二九六 大根ほとほと煮てひとり           和田 美代(埼玉)
8   二九七 それでよかった 空も知っている       白松 いちろう(千葉)
7   二九八 それでも曲げない水仙の決意         三島 当美子(愛知)
2   二九九 空へ海へ侵しつづける欲望列車        小山 智庸(栃木)
0   三〇〇 空に向ってごちそうさまの大声        松養 花子(福岡)
1   三〇一 その立て髪下さい はじけるソチの空 池田 満邦(神奈川)
0   三〇二 その笑顔俺だけのものにして        詩人 伍助(東京)
6   三〇三 そっと旧姓で呼んでみる           吉多 紀彦(東京)
1   三〇四 素知らぬ顔で山の神 しっぽ踏んづけてくる 檜 幽可(福岡)
0   三〇五 爽快さつきマラソン駆けぬける        小山 君子(栃木)
3   三〇六 そういえば生きてる証は恋だった       武里 圭一(大阪)
2   三〇七 銭湯の壁画冨士山三保の松庶民の遺産     峰松 小夜子(佐賀)
1   三〇八 戦争なんてお国守ると言ってやり       鎌田 誠(福岡)
0   三〇九 戦争したがる総理に云うあなた知らないから  青倉 人士(京都)
2   三一〇 雪原しんしん啼いている鬼神         松岡 月虹舎(茨城)
4   三一一 惜春野に遊ぶ                清水 俊子(山口)
2   三一二 青年の息万緑を揺する            佐伯 喜誠(山口)
0   三一三 西天の太陽まだ良いこともある        伊東 佐久(東京)
12   三一四 座わっても立ってもきしむ椅子の話      岡野 百々(大分)
1   三一五 すれ違って呼んだ遠い日の名         安門 優(東京)
0   三一六 住み慣れた農村 ゴーヤの蔓のびる      増田 眞寿子(福岡)
0   三一七 ストッパーき効きめない恋猫の唸り声      若山 志津子(愛知)
4   三一八 捨てたつもりの未練沁む雨のあじさい     吉田 數江(愛知)
2   三一九 すっぴんの君が好きだ            利長 さだお(山口)
2   三二〇 少し生きすぎて人生のゴール見えかくれする  藤原 よし久(大分)
0   三二一 透きとおる約束雨宿りのメロディー      野谷 真治(神奈川)
0   三二二 過ぎては眠り樫の葉ふるふる         三好 利幸(鳥取)
0   三二三 スーパーで猫なで声に振り向けば分団の子等  野村 守(愛知)
1   三二四 水中花ぽとりと音して咲いた金魚鉢      高倉 田中(東京)
1   三二五 新緑の山に緑の雨血の雨降らせない      中川 房子(山口)
1   三二六 新緑の影 平凡に生きてきた         上田 民子(大分)
4   三二七 新聞配達三十五年の朝をつなぐ        藤崎 ツネヨ(佐賀)
5   三二八 信じてみたい除夜の鐘ひとつ打つ       富永 鳩山(山口)
1   三二九 深呼吸それは神呼吸             弘中 健一(山口)
2   三三〇 信号と赤い傘だけの梅雨の入り        鎌田 誠(北海道)
3   三三一 進軍ラッパ鳴り渡る森詩人は膝を抱えて死んだ 井尾 良子(北海道)
5   三三二 シルバーカーの行き先はばっちゃの畑     徳永 純二(大分)
0   三三三 白百合の花まっすぐに伸びている       詩人 伍助(東京)
0   三三四 白河以北に生まれて人身御供になって     平山 礼子(宮城)
1   三三五 叙勲者を監視カメラが視ている        田畑 剛(福島)
5   三三六 昭和をつぶやく南瓜のだんご汁        増田 眞寿子(福岡)
0   三三七 昭和の色残した男が見栄を切っている     平山 礼子(宮城)
7   三三八 少年が走って消えた日光写真         藤田 踏青(兵庫)
19準大賞三三九 少女ひっそり羽化しはじめ月あかり      宮本 卓郎(静岡)
0   三四〇 小円墳うすみどり老貌にひらく山間の古里   小山 榮康(栃木)
2   三四一 出船は鴎をまとい帆に銃を隠し        魚川 圭子(兵庫)
4   三四二 十年後の君追い越せ父を軽々と        原 さつき(愛知)
0   三四三 集団的自衛権のろし揚がり祭りの花火は消え  渥美 ゆかり(静岡)
0   三四四 集団的自衛権なんて雨に紫陽花首振る     渡野邉 寿美子(静岡)
メンテ
第3回自由律句のひろば大会作品集7 ( No.20 )
日時: 2014/11/10 23:11
名前:   <y_soneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

5   三四五 じゃんけんあとだしもう春おわり       原 鈴子(岡山)
2   三四六 染み出る茄子色食べればよかった       鬼頭 富子(愛知)
10   三四七 島の向こうはまた島でここがふるさと     井上 泰好(香川)
3   三四八 自分を脱いで花から花へ           那須田 康之(静岡)
2   三四九 始発の鉄路にも朝顔が咲き出す        平岡 久美子(東京)
1   三五〇 自然のスパイスお茶目な梅雨         高倉 田中 (東京)
3   三五一 しずく蓄え海を育む青い森          ゆきいちご(鳥取)
1   三五二 四捨五入と俳句の相似と類似性        岩本 章男(静岡)
2   三五三 四角い家 円く咲いているタンポポ      楠本 尚子(福岡)
0   三五四 鹿害逃れヤマアジサイけなげに花咲かす    松養 榮貞(福岡)
4   三五五 潮臭い皺爺のさざ波の笑顔          植田 鬼灯(山口)
5   三五六 仕合わせの陰に隠れていた蜂の一刺し     吉原 陽子(愛知)
9   三五七 幸せどのくらい紫陽花くらい         島原 朱海(東京)
14   三五八 字あまりのような人生を歩いている      有坂 花野(東京)
15   三五九 サンマの骨きれいに食べてお一人さま     吉原 勘太郎(愛知)
3   三六〇 沙羅の花に雨が一夜限りの薄化粧       幾代 良枝(鳥取)
1   三六一 醒めかけの孤独注ぎ足すミルクピッチャー   野田 麻由可(茨城)
3   三六二 座布団枕に滝は見に行かず          きむら けんじ(兵庫)
7   三六三 さて散り際の難しさ さくらさくら      秋生 ゆき(大阪)
3   三六四 雑草のなかにあたたかく寝る         野村 信廣(東京)
0   三六五 さつき剪定毛虫にかぶれまた医者増え     折原 義司(栃木)
5   三六六 ささえられて女きわまるのですタンゴ     太田 和孝(宮城)
1   三六七 さくらの曲繰り返すオルゴール友は認知症になる 渡野邉 寿美子(静岡)
0   三六八 桜がね 元氣にはねるよ ケンケンパ     池田 満邦(神奈川)
0   三六九 先に行くよと三途の川で手を振る君の歳は七〇 堀 昌逸(岐阜)
1   三七〇 菜園帰りのおすそわけ食卓を彩る       江内 キヨ子(山口)
11   三七一 こんなに種を残して花が終わった       風見 洋子(神奈川)
1   三七二 こんなところにもたんぽぽの花        詩人 伍助(東京)
0   三七三 こんな感じで紡いでみようか君への歌     原田 智美(山口)
2   三七四 ころころ寝返りの赤子風があそぶ       宮地 祥子(愛知)
6   三七五 ごめん私飛べない恋蛍            関根 瑶華(東京)
1   三七六 ごみトラック「ザザー」走り寄る子ら汗流れるまま 伊藤 郁子(東京)
0   三七七 子孫曾孫つんだ宝船我が身の果報に感謝の日々 峰松 小夜子(佐賀)
1   三七八 息子(こ)は大空に散る 老母独りその背中     渡辺 敏正(宮城)
6   三七九 この村で死んだ母の豊かさ 雲行く      吉多 紀彦(東京)
1   三八〇 この世にあと何年いれるかなコスモス揺れてる 島田 茶々(山口)
1   三八一 子の命名は「未來」うっかりには程がない   普川 洋(千葉)
6   三八二 この窓の向うには明日がある         佐伯 初枝(山口)
0   三八三 この人を語る喜びと自由律          森 命(岐阜)
0   三八四 この月日本の月と同じ月           那須田 康之(静岡)
0   三八五 この子らの未来がかゝる集団的自衛権論    藤原 よし久(大分)
4   三八六 子のクレヨンの減りが著しい夏だ       竹澤 聡(神奈川)
2   三八七 このくにまたいくさやるのか紫陽花      田中 陽(静岡)
8   三八八 この上なく咲き誇って笑い崩れる芍薬     中川 房子(山口)
27準大賞三八九 孤独をほどく手のひらの蛍        荻島 架人(福岡)
1   三九〇 孤独な風が揺らす六月の巣立ちの跡    後谷 五十鈴(鳥取)
7   三九一こだま 谺するホトトギス聞かせてあげたい人想う 松養 榮貞(福岡)
0   三九二 古代の水飲まな海底窟へ穴を掘り       魚川 圭子(兵庫)
   三九三 心を閉ざす我 白い白いうつぎの花    中島 敏美(佐賀)
4   三九四 心のひだにはさまってる夏の雹        白神 美佐子(千葉)
5   三九五 心地よくカーブする私の生命線はつなつ    吉川 通子(長野)
10   三九六 ここからは何も書かれていない頁       岡野 百々(大分)
1   三九七 極楽トンボ付かず離れず紅差指        ゆきいちご(鳥取)
3   三九八 コオロギの別荘ときどき靴の中        吉原 勘太郎(愛知)
5   三九九 ゴーヤの蔓さらに手を伸ばすその先のそら   中塚 唯人(東京)
9   四〇〇 校則を脱いだ少女とすれ違う視線       本山 麓草(東京)
1   四〇一 梗塞の骸骨ならぶ春の病室        平岡 久美子(東京)
1   四〇二 耕運機野鳥の隊列ひきつれ畝作り       野村 守(愛知)
メンテ
第3回自由律句のひろば大会作品集8 ( No.21 )
日時: 2014/11/10 23:12
名前:   <y_soneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

1   四〇三 権力と云う暴雨の中にいる         片岡 玉虫(静岡)
3   四〇四 憲法突けば「異国の丘」きこえてくる     吉原 陽子(愛知)
2   四〇五 原発の町老い月を刻むいのち         伊東 佐久(東京)
3   四〇六 ケンカ中でもうまいカレーで風呂場で泣いた  小笠原 玉虫(千葉)
6   四〇七 げつ月こう光の下の石になりたい           寒川 靖子(香川)
7   四〇八 消しゴムで消したい人の一人や二人    檜 幽可(福岡)
5   四〇九 景色がとぶ飛ぶ子の住む駅はまだまだ先    島田 茶々(山口)
1   四一〇 撃鉄起こせどためらう夕暮れ         三好 利幸(鳥取)
4   四一一 敬老会 わたしの椅子はどこですか      首藤 節子(大分)
2   四一二 群集の野の花の真ん中で           弘中 健一(山口)
1   四一三 黒電話、野太い声が、恋の邪魔        平野 忠(愛知)
4   四一四 黒揚羽 先達となる遍路みち         藤岡 徹(大分)
4   四一五 狂えない哀しさこの一粒にもあるか     和田 美代(埼玉)
3   四一六 悔しさも哀しみも花筏に乗せて青い空     若山 志津子(愛知)
0   四一七 苦も楽も生かされ生きて喜寿祝う       峰松 小夜子(佐賀)
4   四一八 雲が空の隅にあつまって夕べのサイレン    久光 良一(山口)
1   四一九 雲が順番に染まってゆく遠山の茜       久光 良一(山口)
2   四二〇 首痛くなるまで見上げて数えた朴の花五つ   吉川 通子(長野)
2   四二一 苦の起点に戻る道を歩いている        小野 芳乃(山口)
0   四二二 靴どもが笑ってる積年の蟹股歩き       植田 鬼灯(山口)
13   四二三 靴底に捨てた嘘がへばりつく         原 さつき(愛知)
8   四二四 口開けぬ浅蜊は非国民            田畑 剛(福島)
0   四二五 草毟る鎌の先殿様蛙大ジャンプ        増渕 コク(栃木)
3   四二六 草に雨が かすかな音たてる         久光 良一(山口)
0   四二七 苦言が与えてくれたヒント       大久保 さく子(東京)
0   四二八 きんとん美味しいとほめてくれた孫     内田 麻里(山口)
0   四二九 金魚すくいイガ栗頭が重なって        平岡 久美子(東京)
9   四三〇 銀河までの距離です妻に会いに行く     河村 正浩(山口)
5   四三一 きわめつき逆光の若い棟梁        小山 智庸(栃木)
0   四三二 霧の中から 誰かが呼んでいる        上田 民子(大分)
8   四三三 今日も野良終えて飲む酒我が九条       河村 正浩(山口)
3   四三四 きょうは誰とも話したくないごきげんよう   関根 瑶華(東京)
3   四三五 今日の陽は花ほころび草の芽伸びる     林 美穂子(山口)
4   四三六 逆縁なれば粉雪降りしきる薬包紙       藤田 踏青(兵庫)
1   四三七 気持ちだけは若い年金くらし         内田 麻里(山口)
1   四三八 きみの瞳が潤むのをこっそり見つめている   正木 土昜(三重)
12   四三九 木の椅子に木の言葉ある森の図書館       吉田 久美子(東京)
2   四四〇 きっかけはあなたの笑顔に魅せられて     藤井 千恵子(山口)
0   四四一 キタキツネと目が合う 芒ゆれる道      渡辺 敏正(宮城)
3   四四二 季節の切手でいつもの近況届く        江内 キヨ子(山口)
0   四四三 訊けばショック死のこと同意書にサイン    斉藤 みのる(東京)
5   四四四 着飾ってもいない星たちがこんなにもきれい 部屋 慈音(山口)
11   四四五 瓦屋根を夕立が走り出した        田畑 剛(福島)
9   四四六 乾いた記憶に降る花の雨           重富 佐代子(福岡)
0   四四七 から傘さして雨ふり帰らぬ雨音        佐瀬 広隆(千葉)
0   四四八 神から選ばれた人はいない饂飩音たてて啜る 鈴木 憲(静岡)
11   四四九 壁とわたしがたいくつしている        久光 良一(山口)
8   四五〇 片目つぶれば見知らぬ街           野田 麻由可(茨城)
10   四五一 肩書などいらない ふところに満月     棚橋 麗未(東京)
1   四五二 数えきれない緑の呼吸            田中 里美(山口)
0   四五三 仮想旅行で天国行きを予約しよう       阿部 美恵子(山口)
9   四五四 風を道案内にして訪ねたい人がいる     久光 良一(山口)
17 重複 四五五 風のない日の海が力を抜いている       久光 良一(山口)
4   四五六 風の色で着飾る女郎花            荻島 架人(福岡)
0   四五七 風に吹かれて花溜まり踏まぬよう歩く     林 美穂子(山口)
3   四五八 風がほっぺを撫でて春の匂い         和ア 治人(山口)
4   四五九 風が来て若葉がゆらゆら遊んでいる     今石 咲子(福岡)
0   四六〇 カシオペア号ラストラン星の彼方駅     白松 いちろう(千葉)
メンテ
第3回自由律句のひろば大会作品集9 ( No.22 )
日時: 2014/11/10 23:13
名前:   <y_soneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

2   四六一 傘持たず行こう今日は梅雨空デート     島原 朱海(東京)
7   四六二 笠から登ってくるお遍路さんお疲れ様     高村 昌慶(愛媛)
5   四六三 影が私を見守るふるさと           大久保 さく子(東京)
1   四六四 &#22169;砕いてからなされよ憲法論議を       中村 友乙(静岡)
0   四六五 柿の綿帽子ぬくぬく             佐伯 初枝(山口)
1   四六六 還らぬ友は流れ星に似て寂し         前田 壽義(山口)
2   四六七 変えてみない 虫の居所           檜 幽可(福岡)
7   四六八 会話は平行線 グラスの氷かたむく      中村 みや子(福岡)
0   四六九 回転寿司の回り見て明日を見直す       荻野 享(兵庫)
1   四七〇 お風呂のカビ必死で落とす宿題は溜っている  湯原 幸三(東京)
4   四七一 己れの影つれて歩く虫が鳴いている     井上 泰好(香川)
2   四七二 おとなしい夜景冷蔵庫は内だけ照らす     井尾 良子(福岡)
1   四七三 お月さん少し水増ししてね八十年の点数    大軒 妙子(静岡)
3   四七四 お接待の麦茶に日焼けした顔がにっこり    高村 昌慶(愛媛)
10   四七五 幼子の手の金平糖に夢の数         下瀬 美保子(山口)
2   四七六 お気に入りの写真は葬式用にとっておく    島田 茶々(山口)
1   四七七 沖縄を偲び戦争で少年も死んだ慰霊の日    青倉 人士(京都)
0   四七八 沖縄昭和の戦争で島も住民の墓場となった   青倉 人士(京都)
1   四七九 起きたら青空 口笛で始まるいい日の兆    部屋 慈音(山口)
2   四八〇 大ひまわり大声で大喰いで根は臆病です    吉田 數江(愛知)
1   四八一 大空言の葉へ放火 黄水仙         加藤 邪呑(宮城)
3   四八二 大きな日向葵こっちを見ている        詩人 伍助(東京)
1   四八三 追いかけごっこランドセル跳ねる声跳ねる   伊藤 郁子(東京)
2   四八四 遠慮しないで 犬ふぐりの空を広げて     楠本 尚子(福岡)
0   四八五 炎天 逃避行 野の花は血の色        渡辺 敏正(宮城)
9   四八六 上澄みになって見えてくるのが真実です    吉原 陽子(愛知)
1   四八七 梅と氷砂糖解け合うまで密会         三島 当美子(愛知)
2   四八八 海へ注ぐ一滴山の日きまった         小山 智庸(栃木)
4   四八九 海風に心あずけ砂のさざ波         宮本 卓郎(静岡)
1   四九〇 うっすらと髭 男であったか走り梅雨     平岡 久美子(東京)
0   四九一 空木の花の真白汚してしまうのか雨よ     吉川 通子(長野)
0   四九二 薄墨の彩極め散る桜             坪郷 康(山口)
2   四九三 牛蛙人間不信の面構             黒瀬 文子(埼玉)
4   四九四 ウォーターメロンなんてみずみずしい響き   原田 智美(山口)
0   四九五 植木鉢のけるとカナヘビ丸くなって冬を眠る  渡野邉 寿美子(静岡)
1   四九六 田舎ぐらし明日はあしたの風が吹く     今石 咲子(福岡)
0   四九七 いつもの道のぽんぽんだりあに送られて    平岡 久美子(東京)
26準大賞四九八 いつも聞き役パンくずそっと払う       野田 麻由可(茨城)
2   四九九 一編の私小説なら書けそう ペンを執る    末次 玉枝(山口)
9   五〇〇 合わせられない視線の先に山桜        小野 芳乃(山口)
14   五〇一 いつのまにかサンダルからはみでた夏     中塚 唯人(東京)
2   五〇二 行ったり来たりの風が吹く終活        白神 美佐子(千葉)
3   五〇三 一升瓶の沖へ夜毎に舟が出る         吉田 久美子(東京)
1   五〇四 一輪のヒマワリ咲いた            弘中 健一(山口)
0   五〇五 遺書めく思い夜の暗さに目を凝らす     後谷 五十鈴(鳥取)
2   五〇六 癒しの景と化した棚田に落日の陽     中村 友乙(静岡)
3   五〇七 意地通せるかもう少し生きてみよう     中村 みや子(福岡)
0   五〇八 異国の丘はるか日本のむらさき桐の花     吉原 陽子(愛知)
5   五〇九 い草の上ふくらはぎのその白さ        原田 智美(山口)
3   五一〇 息をころして空をみている          藤岡 徹(大分)
5   五一一 いきてはくちおしくつぞこのどろみず     三好 利幸(鳥取)
1   五一二 言い訳わからぬでもない梅雨に入る雨     泉澤 英子(静岡)
5   五一三 言い返せない溶けていく骨         富永 順子(山口)
5   五一四 いつのまにか息子たちの背中を見ている    新山 賢治(東京)
8   五一五 あれこれ忘れて生きたふりする        阿部 美恵子(山口)
3   五一六 ありのままで良い氷はキット解ける     白松 いちろう(千葉)
15 入賞 五一七 ありがとうごめんねの湯呑が二つ       立花 悟(徳島)
3   五一八 あやまちをくりかえします被爆した国     富永 鳩山(山口)
メンテ
第3回自由律句のひろば大会作品集10 ( No.23 )
日時: 2014/11/10 23:14
名前:   <y_soneda@yahoo.co.jp>
参照: http://soneda.or.tv

2   五一九 あめ玉ひとつ袋の中に見つけた春よ     原 鈴子(岡山)
1   五二〇 雨が呟くぽつぽつしとしとザーザー胸通る   若山 志津子(愛知)
0   五二一 雨、滴匂い立つ窓が濡れている        武里 圭一(大阪)
0   五二二 阿弥陀堂にすわり空の世界         内田 麻里(山口)
7   五二三 天の川見失いたくない星ひとつ        荻島 架人(福岡)
2   五二四 あの英霊たちがフクシマに泣いている     河村 正浩(山口)
6   五二五 あちらに行くにもやっかいな橋        富永 鳩山(山口)
6   五二六 頭を撫でてやるしかない 犬もうすぐ旅立つ 島田 茶々(山口)
4   五二七 明日の無いページを捲る           木村 弘治(大分)
2   五二八 預けてある顔映してくれない鏡        棚橋 麗未(東京)
2   五二九 あしたは風になろう換気扇回り続ける     幾代 良枝(鳥取)
9   五三〇 あした明日は生きていると信じて米を研ぐ    寒川 靖子(香川)
4   五三一 明日があるさ生きていることがドラマ    和田 美代(埼玉)
0   五三二 紫陽花をざっくり活ける 外は雨       中島 敏美(山口)
0   五三三 紫陽花の道曲がるときあと半年を思う     田中 陽(静岡)
1   六三四 朝読んで、萎んだ気持ちとラブレター      平野 忠(愛知)
2   五三五 朝日に声高くごきげんようと笑顔の少女よ    藤本 飛路子(山口)
2   五三六 朝の心が映った梅雨まえの水鏡         森 命(岐阜)
6   五三七 朝がくばる今日という切符の白さよ    岡野 百々(大分)
1   五三八 朝鏡無心に磨く                清水 俊子(山口)
19 重複 五三九 灯り一つ増やし今夜は子がいる孫がいる     久光 良一(山口)
1   五四〇 赤とんぼの歌 くずれた心が涙となった     部屋 慈音(山口)
1   五四一 赤白決めかねてハナミズキは自由        中村 みや子(福岡)
0   五四二 赤いバイク、ゆらして走る白樺の想い     竹内 朋子(山口)
5   五四三 青りんご夢なんてとうに捨てちまった     関根 瑶華(東京)
1   五四四 青竹に寒梅を挿す老いた床屋の夫婦    小山 榮康(栃木)
8   五四五 あおいうみにあおくそまるあおさ        馬場 古戸暢(福岡)
0   五四六 青いあおい白鳥落花かもしれぬ         加藤 邪呑(宮城)
2   五四七 逢う人会う人過ぎれば翅の枯色        吉原 陽子(愛知)
7   五四八 会いたくなってぶらり            詩人 伍助(東京)
0   五四九 アイスティかきまぜてかきまぜて飲んじゃう 湯原 幸三(東京)
1   五五〇 相性悪くても向い合って食べている    富永 順子(山口)
2   五五一 ああ方法序説 途方に暮れているせん千じゆ手     普川 洋(千葉)
0   五五二 LEDの街に蝉は啼き続ける         立花 悟(徳島)
18 入賞 五五三 九十のちちはは寝かせて米をとぐ       平岡 久美子(東京)
1   五五四 20年ぶりだと和紙の団扇たわたわと      魚川 圭子(兵庫)
1   五五五「大丈夫か」の声に今日を生きられる 増田 壽惠子(福岡)
3   五五六「空を撮って」出産直前の妻         高倉 田中(東京)
0   五五七「自由律」句以外は拘束除外する        岩本 章男(静岡)
2   五五八「幸せ?」と聞く貴方六月の雨         島原 朱海(東京)
1   五五九 花水木猫しゃなしゃなと歩いてゆく 吉田 健治(東京)
1   五六〇 雉鳩が母の魂呼び戻す 吉田 健治(東京)
1   五六一 片白草葉の半分は白粉です          吉田 健治(東京)
メンテ

Page: 1 | 2 | 3 |